手首・指の症状 ~母指CM関節炎(親指の付け根の関節の変形性関節症)~
主婦の方に多いといわれていますが、男性でも発症します。
物をつまむ時やビンのふたを開ける時、
字を書くときなど母指(親指)に力を必要とする動作で、
手首の母指の付け根付近に痛みが出ます。
母指を捻るようにすると強い痛みが出ます。
母指の手前の甲の骨(第1中手骨)と手首の小さい骨(大菱形骨)
の間の関節(第1手根中手骨関節:CM関節)は、
母指が他の指と向き合ってつまみ動作ができるように大きな動きのある関節です。
手の運動機能の半分を担う重要な関節なので、加齢などにより、
関節軟骨の摩耗などの変性が多くでやすい関節です。
進行すると・・・
関節の腫れ
押したときの痛み
母指が開きにくくなる
亜脱臼(関節を構成する2つの骨の位置関係が定位置から不完全に逸脱すること)
変形:母指の指先の関節が曲がる・・・などの症状が見られます。
手首の母指側の腱鞘炎(ドケルバン腱鞘炎)やリウマチによる関節炎と区別しなければなりません。
接骨院・整骨院では、X線は扱えませんが、関節の触診や、可動域・運動痛によって、判断できます。
治療としては、症状が軽度の場合には、装具による固定やステロイドの注射を行い、
症状が重度になると、
手術による骨切り術、関節形成術、関節固定術、人工関節置換術等を行います。
何度も書きますが、手術をしたから、再発しないわけではありません。
カラダにメスを入れれば、必ず、弱ります。
そして、手術跡は、経絡(氣の道)が、滞るので、「氣」の流れが悪くなります。
(お灸痕、ヤケド、刺青、傷跡も同じです)
レインボー療法は、母指CM関節炎にとても効果を発揮しています。
この2年間で、CM関節炎の患者さまは、5人(男性2名、女性3名)
みなさん、完治しています。
(骨の変形は治りません。痛みの消失と、機能の回復です)
普段注意することとして、下記の図を参考にしてください。
たとえば、ペンを持つとき、このように親指を伸ばして使用すると、
CM関節に負担が、かかります。
親指の先に向かって、力が加わるので関節に圧がかかるイメージですね
↓
これを、図のように変えてみましょう。

それぞれの関節が、まがって、適度にたわみが出来ることによって、
CM関節にかかる圧が分散されるので、負担が少なくて済みますよ